CCNA6 OSPF
■リンクステート型プロトコル
⇒「すべてのルータから情報を集め,現在のネットワークの構成を知る」
※ディスタンスベクタ
⇒「自分のルーティングテーブルに,隣のルータのルーティングテーブルを追加していく」
・SPFツリーと呼ばれる構成図を作成
・構成図からルーティングテーブルを作成
特徴
・SPFツリーによりルーティングループが起こりにくい
・イベントトリガアップデートによる高速なコンバージェンス
・メトリックとして帯域幅を基本としたコストを使う
・Helloを使ったネイバーの生存確認による障害の高速な検出
・認証機能を持つ
・エリアを使った階層ルーティングによる効率化
■ルータ識別方法
ルータIDと呼ばれる番号を使用します。
ルータIDは32ビットでIPアドレスと同様の表記をします。
・router-idコマンドで入力された値
・ループバックインタフェースの中で最も大きなIPアドレス
・起動しているインタフェースの中で最も大きなIPアドレス
■OSPFネットワークの種類
ネットワークタイプ Hello間隔 Deadタイマ DR ネイバー
マルチアクセスネットワーク 10秒 40秒 あり 自動検出
NBMA 30秒 120秒 あり 手動設定
ポイントツーポイント 10秒 40秒 なし 自動検出
■エリア
ルータの種類
・内部ルータ
他のエリアと接しないルータ
・エリア境界ルータ(Area Border Router:ABR)
複数のエリアを接続させるルータ。
複数のエリアの情報を持ち,ルートの集約などを行う
・AS境界ルータ(AS Boundary Router:ASBR)
OSPF以外のルーティングプロトコルのネットワークとの境界にあるルータ
・バックボーンルータ ・・・ バックボーンエリアに存在するルータ
エリアの種類
・標準エリア
標準的なエリア
・バックボーンエリア
すべてのエリアと接するエリア。
エリア間の通信は必ずバックボーンエリアを通過しなければならない。
エリア番号は必ずゼロ
・スタブエリア
外部ルートをデフォルトルートで受け取るエリア
・トータリースタブエリア(TSA)
Cisco社独自設定のエリア。
エリア内ルート以外はすべてデフォルトルートで受け取るエリア
・NSSA(Not So Stubby Area)
スタブエリアだが,ASBRを配置できるルータ
■OSPFの基本設定
(config)# router ospf [プロセスID]
※任意ID。他のルータのは一致させなくてよい。
・・・ OSPF設定モードに入る
(config-router)# network [ネットワークアドレス] [ワイルドカードマスク] area [エリアID]
※エリアはシングルの場合、0
(例)
(config)# router ospf 10
(config-router)# network 192.168.0.0 0.0.0.255 area 0
■OSPFの詳細設定
・ルータIDの変更
(config-router)# router-id [ルータID]
・ルータプライオリティの設定(DR、BDRの選出に利用)
(config-if)# ip ospf priority [プライオリティ]
・タイマの設定
(config-if)# ip ospf hello-interval [Hello間隔]
(config-if)# ip ospf dead-interval [Deadタイマ]
■OSPFの設定の確認
# show ip ospf
OSPF全体の確認
OSPFトラフィックの状況やSPFツリーの作成回数などを調べる
ルータIDなど
# show ip ospf neighbor {detail}
ネイバーと隣接関係の状態。
detailオプションを付けるとプライオリティなども確認できる
# show ip ospf interface {インタフェース}
OSPFでのインタフェースの状態の確認
# show ip ospf database ・・・ リンクステートデータベースの状態の確認